夏真っ盛り。暑い中走ることはおすすめしませんが、そんな時にもスケジュールどおりにトレーニングを進めたいランナー必読!炎天下でも快適とまではいかずとも、無理なく走るための10のポイントを紹介。
パート1:夏場のトレーニングは計画的に
1.涼しい時間帯に走る
暑い夏の日は、気温が低く空気の澄んだ早朝がベスト。午前中や夕方も悪くはないものの、避けてほしいのは、太陽が最も高く昇っている午後。暑さ・湿度共に最高レベルに達し、大気汚染の心配も。ロングラン、ペース走、スピードラン、ワークアウトなどには一週間の中で涼しめの日を狙って行うといい。
2.最適なルートを探す
暑い時期には、日陰の多いルートに変更する。日陰に入れば体感温度が数度は下がる上に、ジリジリと照り付ける太陽から身を守ることができる。一般的な舗装路ではなく、緑道やクロスカントリーコースなど走る場所を変えるのもいい。アスファルトからの強烈な照り返しがない涼しい木陰を走るのは、街ランよりもずっと快適。
3.プレクーリング(予冷)で熱中症予防!
走る前に体温を下げると運動中の体温の上昇が緩やかになり、パフォーマンスのアップが期待できる。アシックスの契約アスリート、ディーナ・カスター選手も、冷房の効いた部屋でアイスベストを着るなどレース前のプレクーリングはかかさない。そこまでしなくても、シャーベット状の飲み物を事前に飲むだけでも体温は下げられる。暑い日には、プレクーリングをすることでいつもより長く、速く走れるはず。
パート2:ランニング中も涼しさをキープ
4.おすすめは機能性ウエアを選ぶこと!
何も着たくないくらい暑い日でも、それはかえって逆効果。太陽光から身を守るためには、光を反射してくれる淡いカラーのウエアを選んで。黒などの濃い色は光を吸収するのでNG。軽くて機能的な素材で作られたものは、汗の蒸発を助け、体に熱がたまるのを抑えてくれる。
紫外線対策には、衣類の紫外線保護係数を示す「UPF」値の高いアイテムを選ぶこと。直射日光から頭と首を守るキャップ、目を守るサングラスはこれからの季節に欠かせないアイテムになること間違いなし。
日焼け止めも使ってみてください。日焼けは疲労の原因となるだけでなく、焼けた肌は汗の量が減るため、体温調節がし難しいなる。日焼け止めには肌と体の温度を下げる効果も。
5.水分補給で乗り切って
ランニングの間は別途、その前後もきちんと給水する。これによりパフォーマンスの低下を防ぎより快適に走ることができる。熱中症を防ぐには、運動の30分前にペットボトル半分程度の水分をとり、運動中も少量ずつこまめに補給することを心がけて。
ランニング中の水分補給対策:
- ウォーターボトルを持っていくなら、ランニングポーチや手のひらに収まるハンドボトル、ハイドレーションパックがおすすめ。ベルトやポーチは、脱いだウエアなどを収納するのにも使える。
- 同じコースを何度も走るときは、決められた位置にウォーターボトルを置いておくといい。
- ルートを計画する際は、水飲み場など給水所を頭に入れて。
発汗により失われた体液を補給するためには、練習後の水分補給を忘れずに。でも、一度にがぶ飲みしないように気を付けて。
6.ペースを調整する
どうしても暑い中を走りたいときは、目標を変更することも必要。たとえば、20キロのロング走を5分/ kmで走る予定のときは、距離を15kmに抑えるか、ペースを5分30秒/ kmに落とす、などと調整する。それの場合、400メートルを10本、1本2分でと考えているなら、8本にするか、ペースを2分10秒に落とす、など調整して。このように距離や時間を減らしたとしても、暑い中でのワークアウトの価値は十分。涼しくなれば、パフォーマンスがぐっと上がっているのを実感できるはず。
暑い日のレースに備えるなら、はじめはいつもに比べてゆっくりのスピードでもOK。暑さに体が慣れるにつれて体温調節が上手くできるようになってくるから、それに合わせて少しずつ練習の強度を上げていくのが効果的。
灼熱の太陽の下で、自己記録を更新しようなど思わないこと。ランニングウォッチやカレンダーに振り回されては元も子もない。暑いときは決して無理せず。
7.頭と体に水を浴びる
頭から水を浴びることができるように予備の水を持ってく。冷たい水は気分もさっぱりリフレッシュしてくれる。